核兵器禁止条約採択3周年にあたっての代表談話

2020.07.07

核兵器禁止条約の発効を目指し、世界の力を結集しよう
―条約採択3周年にあたって―

2017年7月7日、国連は参加国の6割を超す122か国の賛成を得て「核兵器禁止条約」を採択しました。長年にわたる核兵器廃絶運動にとって画期となった条約採択は核兵器の廃絶を目指す国々、および世界の人々に大きな喜びと勇気を与えてくれました。

今年は条約採択から3年を迎えます。しかし、条約発効に必要な50か国の批准は核超大国やその同盟国の激しい抵抗にあって、期待されたような速さでは進んでいません。これまでの批准国は38か国、残り12か国です。

被爆75年にあたる2020年は、広島、長崎の原爆被害者が、2016年4月に発した<核兵器を禁止し、廃絶する条約を結ぶことをすべての国に求めます>との訴えに、国の内外の圧倒的多数の賛同を獲得する「ヒバクシャ国際署名」の集約年でもあります。

核兵器を禁止し廃絶する動きを一層大きくしようとしている最中に新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)が始まりました。その結果、NPT再検討会議は延期になり、予定されていた多くの行事も中止を余儀なくされています。

一方で、この状況下だからこそ生まれた新しい動きもあります。世界的にオンラインでのイベントが広がり、ヒバクシャ国際署名連絡会も「オンライン被爆証言会」を通じて多くの若者たちと被爆者が対話する場を設けています。

また、国際的な団体やネットワークが戦後75年に合わせたキャンペーンを立ち上げ、その中でヒバクシャ国際署名を全世界に呼びかけています。

こうした国際的な連帯の動きをさらに加速させながら、パンデミックという新たな人類的困難も乗り越え、2020年内に核兵器禁止条約の発効を目指し、世界の力を結集しましょう。

2020年7月7日

ヒバクシャ国際署名連絡会
代表 田中熙巳

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2020年7月7日_田中談話

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私も署名しました

ヤン・キッカート

オーストリア国連大使

Gotch

ミュージシャン

四角大輔

作家、プロデューサー、冒険家

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瀬戸内寂聴

作家、僧侶

東ちづる

俳優、Get in touch理事長

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仲代達矢

俳優

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斉藤一美

文化放送アナウンサー