イベントルポ【Choose Life Projectコラボ企画 生まれる前から被爆者だった】
2020.09.14Choose Life Projectとのコラボ企画
みなさんこんにちは。ヒバクシャ国際署名スタッフの鈴木慧南です。
ヒバクシャ国際署名は8月6日、9日にChoose Life Projectとのコラボ企画を行いました。
Choose Life Projectはテレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを制作している有志で始めた映像プロジェクトです。様々な社会問題についてタイムリーなweb番組を配信しています。
https://www.youtube.com/channel/UCmNMnTpz7kk_D3oGcx1XvrQ
生まれる前から被爆者だった
今回はコラボ企画の第1回、8月6日に行った配信『被爆者インタビュー「生まれる前から被爆者だった」 いま後世にのこしたいメッセージ』の感想などをお届けします。
今回、インタビューにご協力いただいたのは日本被団協事務局次長の濱住治郎さんです。濱住さんは広島で胎内被爆され、「一番若い被爆者」として精力的に証言活動や継承活動を行っています。
胎内被爆された濱住さんは、当時のきのこ雲の下で起こった惨劇の記憶はありません。ですが、家族から聞いたことなどを頼りに、「母のお腹の中から見た原爆」として被爆者の想いを訴え続けています。証言活動だけでなく、「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」(http://kiokuisan.com/)にも関わり、大学生を中心に若者と繋がりを持ちながら、被爆者が遺してきた原爆被害の実相を発信し続ける活動も行っています。
今回の企画のタイトルである「生まれる前から被爆者だった」という文字面に、改めて衝撃を受けながらインタビューを聞いていました。多くの被爆者の方は「被爆者と呼ばれる前」の人生がありました。もちろん戦争の中で生きていたわけですから、その人生が幸せなものであったとは言い切れませんが、被爆者として差別されたり、不安を感じたりすることはなかったでしょう。しかし、濱住さんは「生まれる前から被爆者」だったのです。彼の人生はすなわち被爆者としての人生でもありました。
お父様を広島の原爆で亡くされ、会ったこともない中で生きてこられた人生は、葛藤と苦悩が他の方よりも多かったかもしれません。しかし、勇敢にも被爆の実相を伝える道をお選びになりました。「自分が生きている間に、子や孫たちに再びあの地獄を味合わせたくない」という強い想いからヒバクシャ国際署名の活動にも参加し、最前線で核廃絶を訴えています。「もう待てない」という濱住さんの願いに賛同して、この署名活動に賛同してくださった方もたくさんいると思います。
胎内被爆者としての想いを長時間に渡って言葉にしてくださった濱住さんの動画はYouTubeで視聴することができます。ぜひ濱住さんの想いを受け取ってください。
◆視聴はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=sLpetpgl93o&t=116s
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