Campaign News

2024年05月20日

【参加レポート】One Young World 長崎ピースプレナー(Peace-preneur)フォーラム

 世界190カ国以上から2,000⼈以上の若い次世代リーダー達が集まり、地球規模課題の解決に取り組む世界最大級の国際プラットフォームであるOne Young World。その長崎協議会が5月11日〜13日に長崎出島メッセにて開催した「長崎 ピースプレナー(Peace-preneur) フォーラム」に事務局スタッフの浅野英男が参加してきました。フォーラムには国内外から約200名が参加しました。

 フォーラム開催の前夜には、参加者を含めた関係者を招待したレセプションが開かれました。

 レセプションの冒頭では、核兵器廃絶日本NGO連絡会共同代表の朝長万左男さんが登壇。長崎に集った参加者に対してご自身の被爆体験や原爆被害の実相について講演されました。

 フォーラム1日目には、基調講演とトークセッションが開かれました。最初に登壇した国連の軍縮担当上級代表である中満泉事務次長が基調講演。これから平和を創っていく担い手として「イノベーション(innovation)」、「勇気(courage)」、「希望(hope)」という3つの資質が重要であると語りました。

 同様に、フォーラムで基調講演をしたショーナ・ケイ・リチャーズ駐日ジャマイカ大使は、これまで核兵器廃絶を国際的に牽引されてきたご自身の経験を紹介。また、リチャーズ大使が注目している日本での動きとして「核兵器をなくす日本キャンペーン」を大々的に紹介していただきました。

 講演後も、日本キャンペーンの取り組み、若い世代のイニシアティブに期待していると語ってくれたリチャーズ大使。その温かでありながら強い芯を持つ人柄に感銘を受けました。

 トークセッションの1つには、日本キャンペーン広島コーディネーターの田中美穂さんが登壇。現在もなお続く紛争・戦争と平和を考えるセッションのファシリテーターを務めました。

 フォーラム2日目は、参加者によるワークショップが行われ、平和のための社会課題を解決する具体案を各グループ毎に考え、発表し合いました。異なる分野の人々で対話し、協働することで新たな解決策を模索するという素晴らしい経験になりました。

 3日目にはフィールドワークが行われ、世界各地から集った参加者が長崎の原爆資料館や平和記念公園などを地元のガイドさんの説明を受けながら見学しました。見学後の振り返りとして、現在の国際情勢にあって、この原爆の悲惨な現実が、私たちにももたらされるかもしれないと感じたと語っていた参加者のコメントがとても印象的でした。

 フォーラムでは、それぞれの社会課題に取り組む、多様なセクターの人たちと繋がることができ、実りのある3日間となりました。

 今回のフォーラムの企画・運営にあたっては、日本キャンペーン長崎コーディネーターも務める林田光弘さんが中心的な役割を務めました。

 林田さんを始め、このような素晴らしいフォーラムを企画・運営いただいた皆さま、そして参加を応援してくださった皆さま本当にありがとうございました!

核兵器をなくす日本キャンペーン事務局スタッフ
浅野英男

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