広島・長崎に原爆が落とされてから
78年が経ちました。
多くの被爆者が
後世の人びとが生き地獄を
体験しないようにと願い、
世界から核兵器をなくそうと
訴えてきました。
それでも世界にはいまだに
1万2000発以上の核兵器が存在します。
核兵器が戦争で使われる可能性や、事故による核爆発が起きる危険性は、
いま、高まっています。
それは、地球全体に
破滅的な結果をもたらします。
私たちは全員、
核の危険にさらされている当事者なのです。
核保有国の政府は、これまでさまざまな核軍縮の約束をしてきましたが、それらを守っていません。むしろ近年では、核兵器を増やそうとさえしています。
核兵器禁止条約が2017年に国連で採択され、2021年に発効しました。これは、被爆者や世界の市民の声を受けて作られた条約で、核兵器を非人道的兵器として全面的に禁止しています。
ところが日本政府は、
この条約に加わろうとしていません。
日本は、すみやかにこの条約に署名・批准すべきです。そして、被爆国として、核兵器は「許されない兵器」だという国際ルールに加わり、核兵器を世界からなくすために先頭に立つべきです。
それを実現するには、さまざまな障壁があります。それでも、多くの人びとが力を合わせることで、問題を乗り越えることができます。
私たちが日本の政策を変えることは、可能なのです。
被爆者の平均年齢は、85歳を超えています。被爆者が訴えてきたことを、次世代が受け継ぐときです。
誰もが安心して暮らせる青い地球を未来に残すために、いま行動を起こしましょう。