2023TPNWユースブログ⑤ー核兵器の廃絶を願う人たちが世界中から集った時ー
私は、KNOW NUKES TOKYO代表の中村涼香です。昨年ウィーンで開催された核兵器禁止条約第1回締約国会合に続き、今回も現地に渡航し、第2回締約国会合に参加してきました。日本国内での核兵器禁止条約の認知度の低さに問題意識を持ち、主に現地からの情報発信に力を入れて活動を行いました。私たちの活動の詳細は記事の後半で紹介します。
本ブログでは「核兵器の廃絶を願う人たちが世界中から集った時」と題して、国連前で行われたマーチや会議場の様子などを中心に皆さんに現場の熱気をお届けしようと思います。
第2回締約国会合が始まる前日には、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が主催するICANキャンペナーミーティングが開かれ、世界中からICANのパートナー団体などに所属する活動家たちが集まりました。核兵器禁止条約の締約国会合はこうしたキャンペナー同士が直接顔を合わせ、お互いにエンパワーメントし合ったり情報交換をする機会となっており、会場にいた参加者からも「いつもオンラインで話していた仲間たちに直接会えて嬉しかったわ」などの声がありました。
会合2日目の朝に国連前で行われたマーチにも非常に多くの人が集まりました。日本から参加した高校生や韓国からの被爆者の方々などが出発前に全体の前でスピーチを行い、核の被害に遭った被害者やそのコミュニティへの強い連帯が示され、核兵器の非人道性が再認識されました。その後、それぞれが思い思いの言葉やイラストを描いたボードなどを掲げながら、国連前の道を30〜40分ほど練り歩きました。ご覧いただいている写真からもわかるように、ニューヨークの街をこれだけの人が核兵器の廃絶を訴えて歩く様子は非常に力強く、インパクトのあるものでした。
まもなく条約の批准国数が世界の過半数を超えようとしているなか、核兵器禁止条約が確実に世界的なうねりへと繋がっていることを現地で実感できました。冷戦時よりも核兵器使用のリスクが高まっていると言われているこの時代に、核兵器禁止条約が存在することの意義は非常に大きいに違いありません。この条約の枠組みがさらに実行力を持って核軍縮を進めていく基盤となっていくよう、私たちも市民の立場からの働きかけを継続していきたいと思います。
最後に、KNOW NUKES TOKYOの各種SNSからも現地の詳細なルポやインタビュー動画などを掲載しております。そちらもぜひご覧ください。
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上智大学4年 KNOW NUKES TOKYO代表 中村涼香