NGO News

2016年02月10日

外務省との意見交換会をもちました

2月9日、核兵器廃絶日本NGO・市民連絡会は外務省と意見交換会をもち、記者会見を行いました。午後3時30分から一時間強にわたる意見交換会には、外務省から黄川田仁志外務大臣政務官、村上軍備管理軍縮課長ほかが参加、NGO側からは13名が参加しました。国連作業部会、G7広島会合、日印原子力協定などについて、意見交換をしました。NGO側からの要請書はこちらから読むことができます。意見交換会の概要とその後の報道は、以下の通りです。

外務省とNGOの意見交換会の概要

日時 2016年2月9日(火) 15:30~16:40

場所 外務省内会議室

参加者
外務省
黄川田仁志 外務大臣政務官
猿橋 大臣政務官秘書官
村上 軍備管理軍縮課長
西田 軍備管理軍縮課軍縮・不拡散専門官
村本 軍備管理軍縮課事務官
五十嵐 南西アジア課課長補佐
河合 不拡散・科学原子力課課長補佐

NGO
核兵器廃絶日本NGO・市民連絡会
田中熙巳(日本原水爆被害者団体協議会)
川崎哲(ピースボート)
森瀧春子(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会)
朝長万左男(核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会)
内藤雅義(日本反核法律家協会)
大槻邁(核兵器廃絶日本NGO・市民連絡会)
片岡栄子(ふぇみん婦人民主クラブ)
金生英道(原水爆禁止日本国民会議)
河合公明(創価学会)
田巻一彦(ピースデポ)
土田弥生(原水爆禁止日本協議会)
藤森俊希(日本原水爆被害者団体協議会)
松久保肇(原子力資料情報室)

冒頭のやりとり
司会:村上課長

黄川田:日頃からさまざまな提言をいただいていると聞いている。感謝する。今日は率直な意見を伺いたい。核兵器と非核兵器国の対立が深まっている。双方の協力が不可欠だ。核兵器の非人道性について正確な認識を持ってもらい、それを触媒として現実的かつ実践的な対処が重要。これが最短の道だと考える。G7外相会合が広島で行なわれる。核保有国と非保有国の双方が参加する場だ。実践的な取り組みをおこないたい。

川崎:政府のみなさんにはこういう枠組みをとっていただいており感謝している。昨年は被爆70年であり、様々な機会に政府との対話を進めることができた。今年もより前進の年としたい。冒頭に事前に提出した要請を説明させていただきたい。
要請趣旨だが、今年に重要な機会がある。核軍縮作業部会、G7の2つだ。振り返ればICJ勧告的意見から20年でもある。福島原発事故から5年目ということでもある。こうしたことと絡めて考えたい。
要請は3つある。1つは作業部会について、被爆国日本として参加すると示して欲しい。市民社会・被爆者とも連携してもらいたい。核兵器の法的禁止について実質的な議論を進めていただきたい。いわゆるコンセンサス方式で少数国がブロックすることを懸念する声もある。逃げずに建設的な議論にしてもらいたい。次にG7広島会合について広島でおこなわれるなら平和記念公園、資料館を訪問し、被爆者とあっていただきたい。そして非人道性を繰り返さないことを外相声明にもりこんでいただきたい。きちんとした地域の問題の対処をおこなっていただきたい。最後に核テロに関連してプルトニウム問題についてだが、核物質の最小化ということについても議論を進めてもらいたい。日印原子力協定に関して、例外を認めるべきではない。特権的な地位を与えることも反対である。協定について具体的にどういう状況にあるのかということも説明いただきたい。またプルトニウムの問題についても議論したい。
国連作業部会について、田中事務局長から補足させてもらいたい。

田中:作業部会とG7についての要請については被団協も全く同じ考えだ。作業部会について当然日本政府は参加するだろうということを前提に、被爆者の声を伝える機会を与えて欲しい。そのための、様々な配慮をお願いしたい。また大臣宛の文書があるのでお渡ししたい。(大臣宛文書手交)

黄川田:しっかりと岸田大臣に渡させていただく。作業部会(OEWG)については重要な場所であると認識している。参加については今検討中であり、各国と議論しながら決めていきたいと考えている。コンセンサス方式ではなくという意見があったが、核兵器国・非核兵器国がしっかり理解しながら、多様で建設的な議論をすすめるべきだと考えている。一つの国だけでブロックできるというものではなく、多くの国が納得した形で進むものと政府としては理解している。G7外相会合について画期的な機会だと考えている。個人的に広島には2年間仕事で住んでいた。広島の言葉を聴くことは核兵器のない世界を作る上で重要だと考えている。みなさんの要望をいただきながら、どういう形でG7外相会合に入れていくか総合的に考えたい。

(ここで黄川田政務官退席、プレスも退席。以後、要請書の各項目に沿って意見交換をした。)

これらの様子は、以下の通り報道されました。

NHK広島 「核兵器廃絶へ作業部会前に要請」 2016年2月9日

IWJ (Independent Web Journal)  「国連公開作業部会とG7広島会合に向けた政府とNGOの意見交換会」後のNGOによる記者会見 2016年2月9日

中国新聞 「核禁止の議論主導を 外相会合 NGOや団体 外務省と意見交換」 2016年2月10日

共同通信 「Japan “considering” joining U.N. nuclear disarmament group」 2016年2月9日

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