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2022年06月23日

ユース・ブログ⑧:締約国会議 赤十字国際委員会(ICRC)サイドイベントレポート

本日のブログを担当するのは、赤十字国際委員会(ICRC)ユース代表の奥野華子さんです。

6月21日より、核兵器禁止条約第一回締約国会議がスタートしました。締約国会議中は、同じ建物内で様々なサイドイベントが開催されています。私からは、13時20分〜14時45分に行われたICRCのサイドイベント「2017年の核兵器禁止条約の履行における国際赤十字・赤新月運動の役割について」(The role of the International Red Cross and Red Crescent Movement in the implementation of the 2017 Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons)についてレポートします。

ICRCは、公平で中立、かつ独立した組織で、武力紛争およびその他暴力の伴う事態によって犠牲を強いられる人々の生命と尊厳を保護し、必要な援助を提供することをその人道的使命としています。国際人道法および世界共通の人道的諸原則を普及させ、また強化することによって、人々に苦しみが及ばないよう尽力しています。

原爆投下後、ICRC 駐日代表であったマルセル・ジュノー医師は、原爆投下の影響を評価し、被爆者の救援にあたった最初の外国人医師でありました。ICRCは「国際人道法の守護者」として、核兵器が使用された場合、人道支援を提供することは難しくなるだろう、と一貫して表明してきました。そうしたICRCが、今回の締約国会議でサイドイベントを開催したことは、大変意義のあることだと考えています。

今回のイベントでは4人のスピーカーによるプレゼンがありました。その中で、竹内道さんと高垣慶太さんのプレゼンについて簡単にご紹介します。

竹内道さん

竹内さんは8月6日、広島赤十字病院(現広島赤十字・原爆病院、中区)の院長だった故竹内釼さんのお孫さんに当たる方で、被爆2世でもあります。おじいさまの被爆体験を伝えるのみならず、映画「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」のプロデューサーとしても活躍されています。

赤十字病院で重傷を負いながらも、治療の指示を出し救護に当たられていたおじいさまのお話を聞き、核兵器を使用するということは市民を傷つけるのみならず、救護にあたる医療関係者をも傷つけることになる、ということを再度認識しなければならないと思いました。

高垣慶太さん

高垣さんは私と同じく、ICRCのユース代表として今回の締約国会議に参加しています。高垣さんは広島出身で高校時代には新聞部の活動の中でICRCの駐日代表のレジス・サビオさんに出会い、現在はICRCのボランティアとしても活動しています。

高垣さんの2人の曽祖父が、当時それぞれ広島と長崎で医師をしており、救護にあたったことをお話ししてくれました。また、ご自身の高校時代の新聞部での活動や、現在のICRCボランティアとしての活動についてもお話しされました。その上で、核兵器のない世界のために私たちに何ができるのか、そして次の世代に被爆体験や被爆者の思いをどう伝えていくかについても提起されました。

私は竹内さんと高垣さんお2人のお話を聞き、広島・長崎の原爆が使用されたとき、医療にあたった方が何を見て何を感じられたかを知るとともに、より多くに人に伝えていくことの重要性を感じました。

奥野華子(白梅学園短期大学1年/ICRCユース代表)

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