NGO News

2022年06月20日

ユース・ブログ④:ヒバクシャとの時間や記憶の共有が、世界に根付く

本日のブログを担当するのは、KNOW NUKES TOKYOの徳田悠希さんです。普段は、被爆者の方と双方向の対話ができるオンライン被爆証言会「ヒバクシャと会ってみよう」の開催や、東京選出の国会議員に直接会いに行って、核兵器禁止条約(TPNW)についての意見を問うという活動をされています

熱気溢れるICAN市民社会フォーラム2日目。私は、午後1時15分から開催された「ヒバクシャと会ってみよう」(Meet the hibakusha)のコーディネートと司会を担当しました。

この企画は、被爆証言を一方的に聞くだけではなく、カフェでお話しするようにヒバクシャと対話をし、時間や記憶を共有したい、という想いから構成しました。このコンセプトは、KNOW NUKES TOKYOでこれまでオンラインにより開催してきた「ヒバクシャと会ってみよう」で大事にしているものです。対面での初開催がまさかウィーンで実現するとは、と感慨深い気持ちです。

会場に3名の被爆者の方をお招きしました。冒頭、長崎で被爆した川副忠子さんに、被爆証言や今の情勢への想いをお話していただきました。川副さんは「世界にもヒバクシャはいて、彼らも世代を超えた影響を感じ、不安を抱えながら生活をしていることを知っています。TPNWが彼らの力になるよう願って私は証言を続けます」と語っていました。自分のためではなく、世界の未来のため。そんな想いを語る感じる言葉が印象的でした。

その後、少人数のグループに分かれて被爆者との「カフェ」を実施。世界中の人々が、被爆者と膝と膝が触れる距離で対話をしました。

それぞれのグループで、被爆証言の内容や、日本政府の対応など、会場には多岐にわたる質問が溢れます。

被爆者の高齢化が進み、継承の必要性が高まる中、被爆者の方が体験したことを漏らすことなく、そして同じ形態で伝え続けることは、きっと難しいのだと思います。ですが、世界のアクティビスト(運動家)たちが今日の出会いを心にとめ、被爆者の想いが根付いた核兵器廃絶の運動を各国で展開すること自体が、継承と言えるのではないでしょうか。

私自身も、被爆者のみなさんと時間やモノの共有をして、人生が変わりました。今日身に着けていたのも、被爆者の福島富子さんからお借りした着物です。帯には平和の「和」、そして「Peace」の文字が刺繍されています。着物が繋いでくれたご縁もたくさんありました。

人と人とがつながること、それが大きなムーブメント(うねり)を起こしていく原動力なのだと実感しました。その中の一人であり続けたいと、強く思います。

徳田悠希(KNOW NUKES TOKYO)


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