国連総会第一委員会 核の非人道性と禁止に関する決議案に日本は賛同を
国連総会第一委員会では、核軍縮関連で新たな重要な決議案が複数出されています。投票は、ニューヨーク時間の11月2日~9日に行われます。
これに関して10月30日、核兵器廃絶日本NGO連絡会は外務大臣および外務省の軍縮不拡散・科学部長宛に、核兵器の非人道性と法的禁止に関わる重要決議案4本にいずれも賛同するよう求める要請書を送付しました。要請書は、こちらからご覧になれます。
重要決議4本は、以下の通りです。(いずれも、英語原文へのリンクを付けますが、日本語訳は長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)のウェブサイトに掲載されています。)
1.「核兵器の人道上の結末」決議案(L.37)
オーストリア、スウェーデン、スイスなどが共同提案。2012年5月以来これまで6回にわたり提出されている「核兵器の人道上の結末に関する共同声明」に基づいた決議案。
2.「核兵器の禁止と廃絶に向けた人道の誓約」決議案(L.38)
オーストリアなどが共同提案。2014年12月に核兵器の人道上の影響に関するウィーン会議の後に発せられた「人道の誓約」文書に基づいた決議案。
3.「核兵器のない世界への倫理上の要請」決議案(L.40)
南アフリカなどが共同提案。核兵器のない世界に向けて行動することは倫理上の要請であり、核兵器を禁止し廃絶する条約を含む措置をとる倫理的責任をうたう決議案。
4.「多国間の核軍縮交渉の前進」決議案(L.13)
メキシコなどが共同提案。核兵器のない世界を達成し維持する新しい国際法規定を交渉する公開作業部会を国連総会の下に設置し、2016年にジュネーブで開催することを決定する決議案。
★また、日本政府提案の決議案(L.26)はこちらです。