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2025年06月22日

【8月2日~6日】写真展 原爆が遺した子ら 原爆小頭症・声なき被爆者の80年

 広島・長崎に投下された原子爆弾は、母親の胎内で育ちつつあった胎児にも容赦なく放射線を浴びせた。妊娠早期に近距離で胎内被爆した例の中に、頭が小さく先天性の知的障害や身体障害のある子どもがあった。原爆小頭症である。

 最も若い被爆者と呼ばれた小頭症被爆者たちと家族が1965年に設立したのが「 きのこ会」である。 生まれつき体が 弱く、医師から20歳までは生きられないと言われた彼らは、その障害により様々な苦難にさらされた。母の胎内で被爆し翌年に生まれた彼らがなぜこのような人生を歩まなくてはならなかったのか。

 2024 年3月末現在で、原爆小頭症と認定を受けている人は12人となった。本写真展ではきのこ会の記録写真を数多く撮影した写真家の重田雅彦氏、菅沼清美氏の協力を得て、この世に生まれでる前に胎内で被爆した原爆小頭症の当事者とその家族に焦点をあてた。被爆 80 年の今年だからこそ、広島に原爆が投下された 8 月 6 日を前に、あえて東京で公開する。

≪概要≫

日時:8月2日(土)~8月6日(水)
場所ギャラリー古藤(東京都練馬区栄町9-16)
入場料:無料
主催きのこ会、きのこ会写真展実行委員会
協力核兵器をなくす日本キャンペーン地平社

≪ギャラリートーク≫

①8月2日(土) 16:00〜 17:00
太田昌克(共同通信社編集委員)
斉藤とも子(俳優)
平尾直政(きのこ会事務局長)

②8月6日(水) 16:00〜17:00
永田浩三(武蔵大学名誉教授)
松永優佳(立教大学大学院生)
平尾直

※参加費:各回1000円(税込) 学生無料
※定員30名(予約優先)

2025年2月8〜9日に実施した被爆80年核兵器をなくす国際市民フォーラムの分科会にて、きのこ会はセッション:「原爆が遺した子ら 原爆小頭症の被爆者と家族の戦後」を開催しました。その様子を核兵器廃絶日本NGO連絡会のYouTubeアカウントにて公開しています。

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