NGO News

2022年06月23日

ユース・ブログ⑥:若者による締約国会議(Youth MSP)

本日のブログを担当するのは、KNOW NUKES TOKYOの中村生さんと山口雪乃さんです。

締約国会議 1日目(21日)、本会議が始まると同時に「若者による締約国会議(Youth MSP)」が、オーストリアセンターウィーンで始まりました。 この会議は、「核兵器禁止条約のための若者たち(Youth For TPNW)」という国際団体が主催しています。世界各国の若者が、締約国会議の本会議をもとに会議を行うというイベントです。

 開会式では、ヒバクシャである宮田隆さんが開会挨拶を行いました。

Youth MSPには、複数のワークショップがあり、そのワークショップの中の一つをPeace Boatが共催し、KNOW NUKES TOKYOがコーディネートしました。ワークショップのタイトルは、「ヒバクシャと対話する(In Conversation with Hibakusha)」です。私たちはコーディネーターを務めました。

ワークショップでは、日本被団協の代表理事であり、被爆者の家島昌志さんをお迎えして、被爆証言、Q&A、ディスカッションの構成で1時間のセッションを2セット、参加者が入れ替わりながら常時6人~10人が参加する会になりました。

被爆者に会ったことがない方から、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の方、世界各地の核被害者に焦点をあてて活動している若者で証言をどう伝えるのかを勉強するために参加した方など、少人数ながら多様な交流ができたと思います。

1回目は時間や参加者の事前知識などを鑑みて、模索しながらの進行でしたが、2回目は証言の後に、「被爆証言をする側の精神的な補償・サポートはあるのか」や、「若い世代にどう証言や実相を繋いでいってほしいのか」などの質問がありました。ワークショップ進行にも慣れ、2回目のワークショップはより充実した内容になったのではないかと思います。

同時に、原爆による3つの被害のうち、「放射線の被害に対してのみ」政府からの補償対象になっているとの話には、参加者の多くが驚いていました。補償の有無にとどまらずに、範囲や程度によって補償に差が出ている現状。これはフェアではないし、締約国会議の本会議でももっと細かく話し合われるべき内容だ、と指摘する参加者もいました。

核兵器禁止条約の第6条と第7条で言及されている「被害者援助・環境回復」について、どのように国際社会が扱うべきで、私たちユースはどのようにこの問題にコミットしていけるのかを考える時間となりました。

実際の締約国会議が隣の議場で同時進行していることで、「このあとの自分の国の発言に注目したい」とか、「あの国にもっと被害者支援や調査機関をつくることを提言してほしい」というような声も聞こえてきて、今このタイミングでワークショップをやらせて頂けて良かったな、と感じています。

この会議の最後には、バナーにそれぞれのメッセージを書いてもらいました。19日の「ヒバクシャと会ってみよう(Meet the Hibakusha)」に始まり、交流の場で呼びかけてきましたが、ずいぶんメッセージで埋まってきていて、日ごとに各国の言葉で各々の思いがあふれてきているのが嬉しいです。

他にも複数のワークショップがあり、若者がこの核兵器問題に活発に参加していくことの重要性を感じました。

中村生、山口雪乃(KNOW NUKES TOKYO)


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