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2026年08月19日

【開催レポート】Hibakusha Dialogue「8・6広島原爆の日 あの日を生き抜いた田中稔子さんのお話を聞く」

 広島への原爆投下から81年を迎えた8月6日の夜、Hibakusha Dialogue「8・6広島原爆の日 あの日を生き抜いた田中稔子さんのお話を聞く」と題したオンラインイベントを開催しました。広島での被爆経験をアメリカなど世界中でお話しされてきた田中稔子さんをゲストにお迎えし、前半部分は田中さんの証言、後半部分は参加者の皆さんからいただいた質問、感想を交えた対話の時間としました。また日本キャンペーンでインターンをされていた髙村凛さんに全体の進行を担当いただきました。
※前半部分のアーカイブ動画はこちらから

 前半部分では、田中さんご自身の作品を交えながら被爆体験、そしてご活動についてお話しいただきました。戦時中の生活、原爆が投下された日に見た光景とご自身の怪我・体調の異変、また戦後も体調不良が続いていたことや、ご友人・知人が約20人亡くなられたこと、お子さんを出産される際には精神的・肉体的な負担を抱えたこと。核兵器の使用がもたらす結果がどれほど重く、そして世代を超えて続くものであるかを教えていただきました。

動画のスクリーンショット。田中さんの作品“Hellfire(2012, Small Work, Glass on Metal)”を掲載したスライドと、田中さん(右上)

 2008年、ピースボートで訪れたベネズエラで証言を始められ、その後はアメリカの大学やロシアのYouTube番組など、さまざまな国と場所で証言活動を続けておられます。また長年開発に取り組まれてきた壁面七宝アートへの想いやそれによって生まれた新しい繋がり、広島・長崎への原爆投下に関わった人々のご子息も含めた世界各地のご友人のお話もご紹介いただきました。国や地域が異なる人々と親交を深めることで想像力を持ち、為政者も一般市民も自国だけではなく地球全体のことを考える必要がある、という田中さんの強いメッセージを受け取ることができたと思います。

動画のスクリーンショット。アートを使った平和教育を紹介する写真数枚が掲載されたスライドと、田中さん(右上)

 後半部分は参加者の皆様から質問、感想をいただき、田中さんと対話いただく形式を取りました。非公開で実施したため詳細は記載しませんが、いただいた質問、感想から、自分だからこそできることの探し方、絶望しながらも希望を持つこと、身近な人との関係を大切にしていくことなど、一人ひとりにできることについて実りある対話が生まれたと感じています。

動画のスクリーンショット。田中さん(左)と髙村さん(右)

 今回のイベントは、国内外各地での戦争や侵略、虐殺が止まらない/止められない中、また核をめぐる状況もその危うさを増し続けている中で、改めて戦争や核兵器がもたらす「一人ひとりの人間」への被害について考える場として開催しました。多くの方にご参加いただいたこと、また後半部分でのやり取りの切実さから、このような場が今必要とされていることをスタッフとして再認識したと同時に、私自身も質問や感想に共感を抱くことが多くありました。それに対する田中さんの言葉にたびたび登場する、自分という個人とそれを取り巻く周囲の人々との関係を大切にして、その先に戦争を止めることや核兵器の廃絶を見据える姿勢に、核廃絶に取り組むにあたっての大事な指針を改めて確認できたように感じます。今回のイベントで私自身も学んだことを思い返しながら、引き続き活動を続けていきたいと思います。改めて田中さん、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

事務局スタッフ Y・A

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